平成27年7月8日(№6775) お客様は見てくれるか
お客様は見てくれるか
ローマ字を独特の書体で表現したライバル会社のバス広告を見た。おしゃれでセンスもあり迫力もある。しかし、何を訴えたいのか今ひとつ分からなかった。自称プロでもそう感じるのだから企業の伝えたいことがお客様に届くのか。自己満足に陥っていないか。広告はお金が掛かる。それだけに効果を期待している。何を伝えたい? お客様に伝わっている?
公園掃除の周辺チラシは飽くことなくポストインを続けている。6年半にわたって入れているが、掃除活動に参加する人はいない。連続338週になる。印刷代、ポストイン経費を含めて10円としても33万8000円の経費を投入している。しかし、反応はゼロ。そんなチラシが増えていないか。お客さまの共感を呼ばなければ、次の行動を起こしてもらえない。
いま「フォーラム新聞」の174号の原稿を書いている。どう表現したらお客様に読んでもらえるか。その一点に集中している。言い訳になるがなかなか前に進まない。原稿の表現力もさることながら、取り上げる内容、文字の大きさ、見出しのデザイン、コピー、写真の配置、色使いなど気を使うところは山ほどある。裏付けがないと「畳の水練」では評価ゼロ。
広告宣伝というものは格好が良くても、センスに溢れていてもお客様に伝わり、さらに行動を起こさせなくては何の価値もない。ところが作り手は適当にやる、あるいは作ったことで自己満足をする、それでよしとする。お客さまの心の変化や世の中の動きを無視しては成果も上がらない。チラシ一枚でお客様を動かす、そういう強い思いと裏付けが求められる。
社内でも読まれていないものをお客様が読んでくださるとは思えない。成果を得てナンボの世界である。それがやりがい。