平成27年8月1日(№6799) カド番大関を恥じる

カド番大関を恥じる

名古屋場所の千秋楽、結びの一番で白鵬と鶴竜が横綱らしいいい相撲を見せてくれた。結局はすんなり白鵬の36回目の優勝となったがそれなりの迫力はあった。問題は琴奨菊と照ノ富士の一番。琴奨菊は珍しくもないが今場所も大関陥落のカド番を千秋楽まで持ち越した。相手が好調の照ノ富士だから勝ち目はないと思っていたが、咄嗟に変化して勝ち越した。

 

来場所も大関に残留が決まったが、琴奨菊の本来の押し相撲でなかっただけに残念に思う。大関の地位に対する執念だといえば分からないでもないが、なんともみっともない勝ち方であった。大関らしく真っ向から攻めてがぶり寄りで勝って欲しかった。苦しみながらも守り続けてきた大関の地位を自ら汚したような気がする。多くのファンに落胆させた。

 

昔から弱い大関の代名詞としてクンロク大関という呼び名があった。つまり二桁の勝ち星が上げられない9勝大関の蔑称である。琴奨菊の場合はクンロク大関どころか「カド番大関」として揶揄されていた。上位の横綱、同位置の大関に全敗したとしても11勝4敗でやっとというところである。8勝しかできないのは下位力士に対する取りこぼしが多いこと。

 

この状態ではそう遠くない将来、まちがいなく大関から陥落する。今回の勝負は済んだことだから見逃すとしても、日本人の大関としてはみっともない。もともと千秋楽まで勝ち越しが決められないというのは、大関の地位にふさわしくないからだ。大関に昇進したときは稀勢の里とともに「今度こそは日本人の横綱」と期待したが、残念ながら引退しかない。

 

次の横綱は間違いなく照ノ富士。モンゴルの四横綱など見たくもないが、遠藤も隠岐の海もまだその資格はないようだ。

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