平成29年4月15日(№7304) 「引退」なき高齢者

「引退」なき高齢者

わが社では3名の高齢者が準社員として頑張ってくれている。79歳のNさん、72歳のHさん、71歳のHさん、二人のHさんは勤続10年で助けてくれている。高齢のNさんは長い間大工さんとして働いてくれ、今では細かな作業などで現場を補っている。若者に頼れなくなった労働市場は、引退なき高齢者の時代に入ったといえる。人口減は待ったなし。

 

高齢者は65歳以上と定められているが、今の高齢者は元気者が多い。定年後も働ける仕組みになっていれば、長い間、蓄えてきた技術や経験は更に輝きを増す。75歳以上という話もあるが、いっそのこと高齢者という括りをなくしては如何だろうか。昨年の出生者は百万人を割るという。現役世代は毎年50万人以上の減。元気な高齢者への依存度は増える。

 

高齢者増がもたらすのは医療や介護など社会保障費の膨張だ。2015年度の約117兆円が、10年後には149兆円に拡大。高齢化率が38,4%となる65年にはどこまで膨らむか見通せない。安倍内閣は痛みを伴う改革には及び腰。消費税の10%への引き上げも2度にわたって延期。国民の負担を増やしつつ、給付費も抑制することが強く求められる。

 

身近な人の死をきっかけに一人暮らしになる高齢者は少なくない。元気で自立した生活を長く続けるカギは、栄養と体力維持、それに積極的な社会参加にある。65歳以上の一人暮らしは30年前に比べて5倍以上に増えた。講座に参加する人たちの子ども同居はゼロに近い。自己管理が出来る人と出来ない人の差は拡大するばかりだ。一人暮らしは更に増える。

平成29年4月14日(№7303) 孫子の兵法③ 行動の前に過去の教訓を徹底して学ぶ

孫子の兵法③ 行動の前に過去の教訓を徹底して学ぶ

準備なしでは勝てる戦も勝てないと孫子は言う。『孫子の兵法』には、「○○してはいけない」という記述がいくつもある。例えば「次の地形からは速やかに立ち去り、決して近づいてはならぬ。『絶澗』絶壁の切り立つ谷間。『天井』深く落ち込んだ窪地。『天牢』三方が険阻で脱出困難なところ。『天羅』草木が密生し行動困難なところ。他に『天陥』『天隙』など」。

 

「このようなところを発見したら、こちらからは近づかず、敵の方から近づくように仕向ける。つまりここに向かって敵を追い込むようにする。過去の教訓から学ぶものは「不敗」に一歩近づける」。ビジネスでも同様に「成功譚」や「失敗談」は貴重である。成功の話は取り入れ、失敗の話には足を踏み入れない。特に困難な相手にはどんな好条件でも近寄らない。

 

現代では単なる失敗以外に「何もしなかった敗者」も少なくない。本来手に入るはずの成功を、行動しなかったことで失う人。本来手に入るはずの夢を行動しなかったことで失う人。本来手に入るはずの愛情を行動しなかったことで失った人。失う恐怖と不安は、己を知ることにつながる。見ているだけでは何も生まれない。何も得られない。失うばかりである。

 

「兵士の数が多ければそれでよいというものではない。やたら猛進を避け、戦力を集中しながら敵情の把握に努めてこそはじめて勝利を収めることが出来るのである。逆に深謀遠慮を欠き、敵を軽視するならば、敵にしてやられるのがおちだ」。孫子の言葉に「歴史と自分の過去を振り返り、教訓とする。そして勝利に向けて手を伸ばすべし」。やる気だけではダメ。

ヘリコバクター・ピロリ菌

 

木原愛一郎です! 

 

 

 

入学や就職、異動や転勤。

 

春から新しい生活が始まり、慣れない環境や人の中で緊張が続く季節です。

 

ストレスのせいなのか、胃の調子がなんとなく気になるという人は多いのではないでしょうか。

 


先日、私は健康診断で胃カメラ(内視鏡)検査受けました。

 

全く予期せぬ出来事でしたが、胃潰瘍や十二指腸潰瘍の患者に感染者が多く、

 

胃がんを引き起こす細菌として知られている「ヘリコバクター・ピロリ菌」(ピロリ菌)を発見!!!

 

 

「萎縮性胃炎」と診断され一週間の投薬治療を受け、昨日終了しました。

 

 

 

 

 

あとは一か月後の検査で、ピロリ菌が除去されているかどうかです。

 

結果を待ちながらも私観では、劇的に体調がよくなったことに驚いています。

 

その内容についてはあらためてご報告しましょうね。

 

 

 

 

平成29年4月13日(№7302) 長島昭久氏 民進党を離党

長島昭久氏 民進党を離党

政界ではもっとも政治家らしい真っ当な長島昭久氏が、民進党を離党した。ところが野田幹事長は離党届を受理せず、民進党を除名するとした。長島氏は民進党東京都連の幹事長職、都議選を前に放り投げるとは、と厳しい処分にした。ここは民進党のえげつないところ、長島氏も簡単に決断した訳ではないだろう。もう少し思いやりがあっても良いのではないか。

 

民進党の蓮舫代表はともかく、野田幹事長はもう少し思慮が深いと思っていたが案外だった。長島氏の離党はトップツーへの不信任と思われる。都議選では惨敗すると予測されているが、小池都知事にも袖にされ現職の都議も相次いで離れている。議員たちは主義主張よりも、自分の立場を喪うことを恐れており蓮舫代表より小池都知事がいいと判断した。

 

三年間政権を担当して数々の失政を積み重ねた。記者会見における長島氏の離党に至った理由は正論だ。過去、自分たちが推進し、容認してきた消費税も、TPPも、ACSAも、秘密保護法制も、安保法制も、憲法改正論議も、共謀罪も、すべて反対、徹底抗戦で突き進む。行き詰ると院外のデモ隊に飛び込んで、ヤジる、煽る、叫ぶ、そこには熟議も提案もない。

 

民進党がもっとまともな政党であれば、籠池などに惑わされる国会にはしなかったろう。安倍首相もだらしない野党を相手にしているから緩んでしまう。長島さんも一人ぼっちでは何もできまい。自分の主義主張が実現するような組織が必要だ。都議選までにどれだけ追随者が出るか。役立たずの蓮舫代表をいつ引き摺り下ろせるか。しばらくは目が離せない。

平成29年4月12日(№7301) 故郷の小学校入学式

故郷の小学校入学式

4月11日NHKのローカルニュースを見入ると、見慣れた学校が映し出された。わが母校志屋小学校である。はじめにマンモス化した佐伯区石内小学校の分校のニュース。生徒数が1000人を超えて管理が難しくなったので分校を設置した。なんとも賑やかな風景である。わが母校は「廃校間もなく」と伝えられるが、まだ市議会の承認を受けていない。

 

昨年の入学はなかったが、本年は珍しく2名も児童が増えた。在校生の7名と合せて9名。それでも校長、教頭、主任教師、事務職、給食婦など人数は必要。学校は鉄筋コンクリートの4階建て、講堂は木造だが町の建物と変わらない大きさ、運動場も広い。入学式には孫の付き添いで顔見知りの老人がいた。寂しいといえば寂しいが、何とも身内的な和やかさ。

 

孫の一人が中学生になった。29名と28名の2クラス。一昔前に比べれば子どもが少なくなった。卒業記念トイレ磨きも6年生が78名、その差だけ児童は減少している。やがてこの町にも小学校の統合があるかも知れない。だんだんと人口減少の悲劇が身の回りで感じられるようになった。増える都市と減る都市と同じような現象だ。やがて社会は崩壊へ…。

 

ふるさとの小学校は間もなく廃校になる。村一番の規模を誇る建物は後の活用が決まっているのだろうか。小学校が統合すれば16㌔も離れた学校にバスで通う。簡単ではない。かつては学校をどう生かすか考えていたが、もはや縁のない話だ。あの学校が雑草で覆われる姿を想像するとぞっとする。全国の至るところに同じような現象が続出する。亡国への道。

平成29年4月11日(№7300) 国の弔意を受ける

国の弔意を受ける

昭和20年4月7日、父は海軍軍人であったが沖縄特攻作戦に駆逐艦「浜風」の機関長として参加、戦場に到着する前に米軍の魚雷に撃たれ沈没した。あれから72年の月日が過ぎた。母は8年前94歳で旅立ったが、遺児の3人は80歳、78歳、74歳と人並みに暮らしている。もともと長寿の家系なのか、一族は明治の時代から長命で人生を終えている。

 

とうに戦後は終わり遺族年金のことは念頭になかったが、特別弔慰金国債の制度が残っていて毎年5万円、5年間にわたって支給される。特別弔慰金は「戦後70周年に当たり、今日の我が国の平和と繁栄の基礎となった戦没者等の尊い犠牲に思いをいたし、国として改めて弔慰の意を表すため、戦没者等のご遺族に支給するもの」。細かい手続きは弟の仕事。

 

困ったのは弔慰金の使い道。われわれ3人の兄弟が受け取る訳だが、父に対する国の弔慰金を無駄遣いする訳にはいかない。協議した結果、この機会に3人の兄弟夫婦が集まり、父や母のことを語り合ってはどうかということになった。毎年5万円いただける訳だが4月は父の命日でもあるので護国神社へお参りし「御榊料」と奉納させていただくことになった。

 

4月7日を予定していたがあいにく弟が体調を崩し、14日に日延べをした。よく考えてみれば3兄弟が出会うのは冠婚葬祭でしかない。それは決して両親の喜ぶことではない。健康に留意し4月7日には集まって昔の物語をしたい。きっと両親も天国で喜んでくれるに違いないない。国は粋な計らいをし、3兄弟のご縁を深めるきっかけを作ってくれた。感謝。

平成29年4月10日(№7299) 日曜日は多用日

日曜日は多用日

毎週のことだが日曜日は忙しい。いつもは9時までに出勤をするのだが、日曜日は江原さんたちが早朝の清掃活動を行うので、午前6時半にパンとコーヒー持参で陣中見舞いをする。デイリーメッセージのFAX通信の扉を書き、1週間分まとめて届ける。当日の朝書いたはがきのナンバー刻印をし、発送の処理をする。午前8時に一段落し、新聞と休憩する。

 

今週はフォーラム新聞180号の原稿が遅れており、何としても本日仕上げねば編集担当の今井さんに申し訳ない。今日は3面の「マルコシ初夏のニュース」と4面の「小粋なギャラリー再スタート」の告知。ニュースは新入社員の紹介、地域の清掃活動、5月イベント「オレンジフェスタ」の案内、この3つで紙面が埋まる。「小粋なギャラリー」は復活を願う。

 

地域の情報紙と威張っているから読んで貰わなくては発行の意味がない。読者は余裕が豊富の熟年女性がメイン。感想のはがきなども55歳から80歳の女性が大半。4字熟語など難しい熟語は使わず、ひらがな、括弧を多用する。もちろん英語のカタカナも使わない。他愛もない仕上がりだが自己満足では情報紙の役割が果たせない。顧客ロイヤリティも失う。

 

文字数、写真の数、全体の構成など考えれば、いくらでも時間が掛かる。その分だけ集中するから精神も肉体も疲労する。イベントはもとになる企画が提出されないと具体的に書けない。午後4時過ぎにやっと済んだ。野球もゴルフも見ないでテレビとは無縁の1日になった。毎週同じ日曜日を過ごしている。決して不満ではないが、疲労の蓄積は半端ではない。

平成29年4月9日(№7298) 新人らしく仕事を

新人らしく仕事を

新入社員たちは休む暇もなく研修に明け暮れている。慣れないから無茶だと思うかもしれないが、やがて生活のリズムが整ってくる。そうなればしめたものだ。早朝の清掃も、夜の研修も苦にならなくなる。仕事は分かっても分からなくてもとにかくやる、失敗しながら仕事の神髄を身体が覚えてくれる。学生時代とは気分も環境も異なるからしんどいはずだ。

 

仕事には三つの原則がある。①頼まれたことは必ずやり切る。②50点で良いから早く出せ。③つまらない仕事はない。とりあえずこの3つは覚えておきたい。仕事は質よりもスピードが大切。これは一人前になってからではなく、新人のときの特権だ。①の必ずやり切るためには、まずは期限を守ること。やり切るとは期限を守ることと同意語。これはいつもだ。

 

②の50点でも良いというのは、100点でも期限に遅れたら何にもならないということ。仕事はテストではないから、すべてを活用することが許される。もちろん上司の力を借りることはOK、どうすればいいかを聞くのではなく、ともやくやってみる。自分の出来ることと出来ないことを理解し、他の力を借りることも一つの能力だ。上司のアドバイスは力。

 

③のつまらない仕事はない、ということはどんな小さなことも仕事として大切に取り組まなくては、無意識のうちに己の利得で仕事を選ぶようになる。仕事は優先順位を付けなければならないが、それは仕事のやりくりでのこと。仕事は正しく覚えて本来の力を発揮すること。そのためには上司や周りの人の力を活用すること、そうすれば必ず成果につながる。

平成29年4月8日(№7297) 自宅で最期を

自宅で最期を

内閣府の12年度調査では自宅や老人ホーム、いわゆる生活の場で最期を迎えたい人が6割を超える。自宅などで最期を迎えるには、病気のとき緊急対応を行う在宅療養支援診療所(在支診)がどの程度あるかで大きく変わる。2014年に自宅で死亡した人が12,8%、老人ホームが5,8%で、8割を超える人が病院で亡くなっている。残りの約80%が病院だ。

 

病院頼みから脱却と暮らしの場で看取る体制作りは、一部を除き十分でないのが現実だ。支援体制の整わない現実を妻にこぼすと、「他にも家族の問題があるのでは…」と話す。病気の老人一人では在宅で最後は悲惨な話。子世代も自分の暮らしが精いっぱいで、親の世話まで手がまわらないのが現実だ。以前は医師の往診は当たり前だった。それに3世代同居だ。

 

わが家でも祖父母とも自宅から旅立った。故郷では診療所が一つ、区域外の医師が出張所を設け対応していた。いまとは時代も異なり食生活も質素でよく働き、その分だけ最後まで元気だった。集落の老人たちもみな同じ、終戦直後には9家族で72人が暮らしいた。40年代に入ると高度成長期で若者はゼロ。現在では隣の集落と共に建物の残骸のみで消滅した。

 

横須賀市では約20年前から医師会が中心となり、看護師や介護職員らも参加出来る勉強会を開き、医療と介護の連携を進めてきた。注意点をまとめた「よこすかエチケット集」を作成。市民向けには最後まで自宅で暮らすためのガイドブック作り、配布している。開業医らが地域ごとに協力し、夜間や休日にも緊急対応が出来る体制を作った。わが町は???

平成29年4月7日(№7296) 「七走一坐」

「七走一坐」

昨年は心筋梗塞と肝臓がんのため6回入院し、105日の病院生活を送った。現場からは引退しているが、260日の出勤・出張をした。つまり1日も欠勤しなかったことになる。今年も1月1日から今日まで休んでいない。多くの方が80歳のがん患者を労わって「休め」とアドバイスして下る。「会社へきて休んでいます」と生意気に口応えする。そう思っている。

 

禅語に「七走一坐」という教えがある。普段ワーカホリック気味の猛烈人間は、立ち止まって考える時間を持つことが仕事にはプラスになるということ。「休みなく働いても効率は下がるばかり」。「競争社会に勝ち抜くには、少しも休んでいる暇はない」と思い込み、それが強迫観念になって「休むのが怖い」とすら感じる人もあるよう。それはとてもよく分かる。

 

階段を休みなく上り続けても仕事の効率は下がるし、気力も体力も落ちる。階段には踊り場があるが、ここで立ち止まると随分楽になる。一休みするとたちまち元気が回復し、苦痛も半減する。段数を重ねるごとに踊り場も高くなるから、見える景色も違う。これが大変な気分転換になり、脳を活性化させる刺激にもなる。「なるほど」と納得するがどうすれば…。

 

休日を取らなくていい。朝の10分か20分、ボーっとして景色を眺める。昼時間に屋上に上がって下を見る、空を見る。「七走一坐」は休む大切さを教えてくれる。直訳すれば「七回走ったら、一回座りなさい」ということ。いったん立ち止まって自分を見つめ直す。一旦休むことがゴールに到達するいちばんの近道ということか。何となく納得できるのだが…。

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