木原伸雄のちょっとと～く

投稿日：2011.03.16

78歳、88歳、98歳になったとき

いくら見栄を張ったところで74歳は老人に違いない。今回の震災の対応についても感度が鈍っているとよく分かる。まさに「元」社長で、商品・資材など経営的な目配りは「現」社長には適わない。現実には被災者への気配りは欠かせないが、これから商売がどういう展開を見せるのか、情報収集しながら経営判断が必要になる。それが社長の仕事。

これからの人生をどう生きるか、残された命をどう使うかについて正念場に入ったが、幸いに尊敬するモデルがあるのは嬉しい。78歳になったとき鍵山秀三郎さんの如く、人のために汗することを惜しまない日々を過ごしたい。昭和8年生まれだから、天皇陛下と同い年。今年は出来るだけ多くお目にかかり、しっかり学んでおきたいと考えている。

小河二郎さんは大正12年生まれの88歳。小河さんと己の14年後を重ね合わせている。誰でも夢は持ってはいるが、それをカタチにすることは難しい。年を経るごとに実感している。しかし、小河さんは違う。夢やアイデアをいとも簡単に実現される。磨き上げられた感性と、他に例を見ない実践力が車の両輪のように働いている。適わぬまでも勝負したい。

98歳のモデルはすでに100歳になられた現役の医師、日野原重明先生。365日無休、一日18時間実働を、中身は薄いが真似している。まだお目にかかったことはないが、何とか今年のうちには謦咳に接したいものだ。誕生日カードのメッセージには、「今より若いときはない」、「人生まだまだこれから」などと書き添えているが、まさに率先垂範をしたい。