平成23年3月17日(No5201)  受取手形のチェック

受取手形のチェック

大阪の経営コンサルタント・とちのさんとは、船井総研の経営コンサル養成学校の一期生として親しいお付き合いが続いている。毎週日曜日の朝、毎日綴っているディリーメッセージを一週間分まとめてFAXしている。早ければ当日、遅くても月曜日には読後感が届く。ディリーメッセージのルーツは、船井経コンで学んだことを友に伝えたところにある。

 

とちのさんは卒業後一念発起、脱サラして経営コンサルタントになった。顧問契約はしていないが、何かあるとメールで教えを乞うている。18年の歳月には他に言えぬ苦労があったと思うが、いまでは優良な顧問先に恵まれ、経営指南役として役割を存分に・・・。今週のメールには東日本大地震の直後にもかかわらず、顧問先に受取手形の調査を指示したとある。

 

被災者の支援活動について論じられているときだけに、非情と誤解されるかもしれないが、まさに的を射た見事な指示と受け止めている。手形がお金にならなければ、たちまち資金繰りに支障が生じる。もしも振出人が被災者なら、資金手当ての必要がある。金融機関も簡単に対応してくれるとは思えないが、何事も早めに手を打つに超したことはない。

 

もう一点。関西淡路大震災の経験を生かして、復興特需についしても手当てしておくよう指示している。具体的にどうするのか分からないが、零細企業としては大いに参考になった。準備が遅れてバンザイしても同情はもらえない。準備がムダになるならそれは喜びである。非情とも思える的確な指示に、さすがプロと畏敬している。今月末に再会するのが楽しみ。

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