木原伸雄のちょっとと～く

投稿日：2012.01.10

広島テレビ開局50年番組

広島地方の民放テレビは4局あるが、広島テレビは中国テレビに次いで2番目の老舗である。今年は開局50年の記念すべき年に当たる。1月8日、記念番組「平和へのひと筆・あなたへ」が午後４時半から5時25分まで放送された。さまざまなジャンルの人が、平和への願いを「ひと筆」に託してメッセージを届けた。熟語に比べてひと筆は思いが深い。

番組の冒頭に安田女子大学の書道学科の学生が「和」の雄渾な大文字で平和への願いを伝えた。パソコン文字が主流を占める昨今だが、日本の伝統文化である筆文字は流石に格調が高い。一人でも多くの人がこの放送を機会に、筆文字に親しんでくれることを願う。東日本大震災で活躍した陸上自衛隊の皆さん、新しい生命の誕生を見た若い親たちも書いた。

私たちが続けている通学路清掃の取材があったが、参加した11名の「ひと筆」も紹介された。この日の番組でピックアップされたのは、田畑栄造さんの「手」、三島清一さんの「笑」、それに私の「美」、やがて放映される記念番組でそれぞれ紹介される予定になっている。番組は清掃活動の紹介とインタビュー の後、田畑さん、三島さんが「ひと筆」の思いを語った。

番組の構成で清掃活動は破格の扱いを受けた。通学路清掃の活動に始まって、「ひと筆」書きの姿、締め括りの笑いヨガまで180秒も特集された。番組のパー トの各シーンやラストシーンまで、全員が背中に背負っている「ご縁に感謝」の筆文字が何度も躍った。きっと多くの視聴者の目に焼きついたことだろう。ささやかな行いが賞賛されたようで嬉しい。