平成24年5月30日(No5641) 愚劣な茶番劇
投稿日:2012.05.30
愚劣な茶番劇
代表と一党員が消費税増税について話し合うために、今日の午前11時、幹事長の差配で会談するそうだ。一党員とは元代表の小沢一郎、党代表であり日本国総理大臣の野田佳彦の鼻面を引き回すとは天晴れだ。マスメディアはどんな馬鹿げたことでも、視聴率が上がり、新聞が売れるのなら、いくらでも提灯をぶら下げる。無冠の帝王の誇りなど何処にもない。
この猿芝居はまったく面白くない。茶番劇に国民はソッポを向いている。「税と社会保障の一体改革」に政治生命を賭けると野田首相は重々しく言っているが、民主党の現状を考えると日ごとに重大決意は軽くなっている。各野党と話し合いをしたければ、まず自分の足元を固めて来いと言われ右往左往している。己のみっともない姿が見えないのだろう。
一般社会では社長はじめ重役陣が、長い時間を掛けて決めた事に対して一社員が異を唱えることはない。外に向って会社の方針に背くアナウンスをする社員は即刻解雇されて当たり前。それにもかかわらず専務に頼んで会談をセットしてもらい、何を話すのか。話すテーマに価値があるのか、決裂したらどうなるのか、メディアは仰々しく喚きたてる。
消費税増税は民主党の党議で決定済みだそうだから、党員であればいまさら反対というのはおかしい。小沢さんにも従っていただくと野田首相ははっきりと言っている。小沢論理がまかり通るとすれば、それは正しい政党ではない。烏合の衆に過ぎない。下らない会談をする暇があれば、さっさと審議して議決すればよい。反党的行為には厳しい処断をすればよいだけだ。早くけりを付けてくれ。もうウンザリしている。