平成26年1月9日(No6230)   果たせぬ夢

果たせぬ夢

横浜開港150周年の記念式典に招かれ、天皇皇后両陛下に極めて近い距離でご尊顔を拝した。幸運にも来賓席の前から8列目、中央だった。丁度舞台の高さと同じだった。毎朝、東方礼拝を欠かさない習慣を持つほど皇室に対して畏敬の念は深い。そのときは式典やアトラクションを含め、2時間余りオーラを感じ続けていた。生涯忘れられない思い出である。

 

10数年も前から1月2日に皇居に参賀し、日の丸を振りたいと願っている。そして憧れの箱根駅伝をなまで観戦したいという夢を持っている。今年も東洋大の激走に感動しながら、来年こそはと心を新たにしている。夢のままで終わらせたくないので両陛下が健在なうちに実現したい。天皇陛下は昨年12月23日に傘寿の誕生日を迎えられた。ご壮健である。

 

長生きの秘訣に「ストレスを受けない」「義理を欠く」というのがあるが、両陛下には無縁である。二度の大手術を経験されながら、皇后陛下とペアを組んでテニスをされるほど元気である。まるで高齢化社会のお手本のようだ。国民の身に災いが起こるたびに、わがこととして心を痛められる。それらのニュースが届く度に日本国民として生まれた幸せを思う。

 

一般参賀の日は最低気温4℃と厳しかった。ニュースで陛下の元気な姿と声が届く度に、ほっと安堵を覚える。オリンピック招致をめぐる皇室の活動に「天皇は、この憲法の定める国事に関する行為のみを行い、国政に関する権能を有しないと規定されています。この条項を遵守することを念頭に、天皇としての活動を律しています」と答えられた。

 

来年を最後に「子どもの日」と「敬老の日」の施設訪問を若い世代にお譲りになるそうだ。初めての最後になると思うが、来年こそは1月2日に皇居を参賀しようと心に決めた。

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