平成26年2月15日(No6267) 10年目の独立
投稿日:2014.02.15
10年目の独立
一年のうちで暢気にできるのは冬の期間だけ、春になったら頑張ろうと暢気に構えていた10年間だった。それも地域の先輩たちが懸命に支えてくれたお陰だ。親子農業体験塾「志路竹の子学園」は、先輩たちの高齢化による「つくしクラブ」の解散で丸裸になった。一言で言えばすべてが自前の手捌きにになった。おんぶに抱っこの10年とサヨナラということ。
例年ならこの時期は先輩たちを頼りに暢気にしているのだが、今年からそんな甘えは許されない。農協が多少でも応援してくれるのではと期待していたが、そんな義侠心など露ほどもない。順当であれば10年一区切りで解散という選択肢もあったが、ささやかなふるさと愛がそれを許さなかった。まさに火中の栗を拾うような年寄りの無謀な挑戦になった。
5年間も「人生講座」を支えてくれたメンバーのうちの有志7名が、サポーターの役割を引き受けてくれた。農業に対してはアマチュアだが、その高邁な志は誰にもひけは取らない。既に一月のうちから動き始めた。新しく試すべきことは山ほどある。先輩たちの手から離れ、すべてが自前となれば資金も手間もバカにはならない。ともかく新組織はスタートした。
第11期は塾生23名、17家族、78名で構成される。サポーター7名、運営委員4名、現地指導員2名の運営組織となる。新たな気持ちで塾生ファミリーの期待に応えたい。既に田んぼも畑も準備は進んでいる。ミニ耕運機や草刈り機は購入済み。使い方の講習日程も決まった。土地を肥やす堆肥も購入した。畑の区割り、収獲時期、種苗の購入計画も立てた。
腰を引いていては何も出来ないが、その気になれば経験などどのようにでもなる。大切なのは「折れない心」。苦労など表に出さないで淡々とやり遂げることが何よりも必要とされる。