平成26年7月19日(No6421) 『自我』にとらわれない心
投稿日:2014.07.19
『自我』にとらわれない心
今週の心の持ち方は「『自我』にとらわれない心」を紹介させていただく。毎朝、前川さんから届けられる「朝一番!」に添えられた一文である。「自分という存在を意識している間、私たちはどうしても自分の利害を考えがちです。自分が蒙る害を減らしたい、少しでも得をしたいという気持ちがある限り、利己心は克服できないでしょう」。
「目標にすべきは『自我』にとらわれない広くやわらかな心です。私たちが主体的に物事を考え、判断し、行動するには『自我の確立』が不可欠ですが、これが過剰にはたらくと『我が強い』『我欲に走る』『我執に囚われる』という自己中心の度合いを増していくのです。勿論、自我を持ちながら、これに囚われないことは簡単ではありませんが、ひとまず自我のことは考えず万物に降り注ぐ陽の光のように、わけへだてのない温かい心を思い浮かべて、自分もそう願いましょ う」。
「そして日々、出来るだけ自分のことは後回しにして、周囲の幸せを願って行動するよう心がけるのです。こうした態度を徹底していくと、いつの間にか利己心が薄れていくのではないでしょうか。それは変にへりくだるとか、無暗に消極的になるとか、極端に禁欲的になることではありません」。
「自我に囚われないからと言って、自分の権利や人格を完全に失うことではありません。むしろこうして深い慈愛の心を身に付けた人は、周囲から信頼され、自由で喜びに満ちた人生を歩むことができるのです」。毎朝、大きな声を出して読むとき、足元にも及ばないと劣等感に苛まされる。しかし、その気持ちは誰にも負けない程あるのだからと自分を慰めている。先ずは想うこと、言葉にして己に約束すること、実行に移すこと。一日の初めにそう考えながらスタートをしてい る。