平成26年8月22日(No6455)   人材の採用難

人材の採用難

政府の〝アベノミクス〟による景気回復で大手が採用枠を増やし、学生が大手企業に流れていく傾向にある。再び「人材採用難」の時代に突入した感がある。10年ほど前は今とは違う採用システムでゼミの教授が大きな権限を持っていた。学生も重複した内定を取ることは許されず、システムとしては明快だったと記憶している。只そこまでの到達が難儀だった。

 

何よりも教授との距離が近いことが求められた。しばしば手土産を持って訪問し、人材の必要性を熱く訴えていた。一旦ルートができると比較的採用が容易になり、優秀な人材が採用できた。最近では教授の権威が落ちたのか、ある意味での強制力はない。内定を出しても平気で反故にされる時代になった。昨年は内定辞退で採用ゼロ。今年も内定辞退が相次ぐ。

 

採用活動はトップの大切な仕事で他社が呆れるほど広範囲に人材を求めて歩いた。特に人材育成については具体的な実績を示し、教授の共感を得ていた。遠くは別府の大分工業大学、福岡の工業系の大学や一度は熊本までささやかな縁を頼りに訪問したことがある。徒労に終わるケースが多かったが、精いっぱい努力した分だけさらにファイトを燃やしたものだ。

 

企業の社会的使命は雇用にある。ご縁のあった社員を大切に育て幸せにする責任がある。少し厳しいようだが人財育成に注力しなければ企業としても成長はない。毎年新卒を採用し、一年生を二年生に進級させなければ申し訳ない。まだ内定を得ていない学生はたくさんいる。活動を積極的に進めて生きのいい若者を採用してほしい。会社の将来が掛かっている。

 

優秀な人材を採用するためには多種多様な人事制度を構築し、厳しいなかに〝働きやすさ〟を訴求することが必要である。

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