平成27年10月13日(№6872) 幸運続きで後が怖い

幸運続きで後が怖い

ある保護者が言った。「今年の『竹の子学園』は幸運続きで怖いくらいですね」。十月塾のメインイベントは「稲刈り」と「サツマイモ掘り」。昨年は土砂災害のあおりで田んぼが冠水し散々な目にあった。一昨年は雨で畑には入れなかった。不運続きを嘆いていたが「喉元過ぎれば熱さを忘れる」というが、過ぎた不満は何処へやら、喜々として楽しんだ。

 

今年のサツマイモは草の管理に失敗して不作であった。条件に恵まれて豊作年なのにと、地元の農家に気の毒がられた。雨が降らないので地面はコンクリートのようだ。スコップや鍬が立たないくらい。それでも子どもたちは初体験が多く、収穫の喜びに歓声を上げた。保護者も子ども達と一緒に汗を流してくれた。都会でも農村でも珍しい光景に胸が詰まる。

 

午後の稲刈りは爽やかな風に恵まれ、収穫作業に大はしゃぎだ。昨年の無残な水害の跡はどこにもない。黄金色に熟れた稲が太陽の光を受けて輝いている。手で刈るのも稲刈り機を見るのも初めての子どもが多い。農作業の後は今朝収穫したばかりの「ふかしいも」に舌鼓を打つ。本日の収穫物配分はサツマイモ15本、ナス3本、トーガン1個、間引き菜少々。

 

裏方を務める熟年のサポーターは、準備や後始末に尊い汗を黙々と流す。今月も参加者が多かった。塾生は定員超の23名、保護者もいつになく賑やか。手伝い作業も予想をはるかに超えて進んだ。子どもたちの世話と指導は「山・金コンビ」が見事に終える。塾生&保護者、それにサポーターや委員の協力があってこそ。子どもたちも世話役も互いに学び合う。

 

早いもので3週間後の11/1は卒塾式。今期は2名を送り出す。リーダーを努め終え成長した姿が、眩しいほど嬉しい。

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