平成27年2月18日(№6635) 演説下手は致命傷
投稿日:2015.02.18
演説下手は致命傷
民主党の岡田代表は相変わらず演説が下手ですね。表現力が乏しいというか言葉に深みがない。安倍首相の施政方針演説は危ういところも多々あるが、熱弁ですべてを帳消しにした。岡田さんの代表質問はすべての問題に党のバックアップがなく、対案を示さないものだからどうしても軽くなる。右から左までの幅広い考え方の議員を背にしてやりにくいだろう。
「日本社会格差が近年拡大している」というが、国民の認識はどうなのだろうか。先進国の中では格差が大きいとは言えない。総花的ではなく裏付けのある対案を示してくれると理解しやすい。「農協改革ではどのようにして農業・農村の所得倍増をするのか」は安倍さんにとって痛いところだ。追及の仕方が甘かったのでは。安倍さんも簡単に道筋は示せまい。
「集団的自衛権の行使容認をめぐる自衛権発動の新三要件」でも民主党の意思統一がなされてないから、どうしても追及が甘くなる。戦後70年談話でも「植民地支配」や「侵略」の文言を盛り込むように求めたが、安倍首相は文言継承には否定的な考え方を示した。多くの国民は過去の贖罪は済んでいるとの認識を持ち、未来志向の談話を望んでいると考える。
憲法改正に意欲を示した施政方針にも異を唱えた。民主党も様々な考え方の議員がおり、憲法論議など出来ないのが現実である。必ずしも憲法改正は悪ではない。国民のためのよい憲法に変えればいいだけのこと。虚心坦懐に憲法改正論議に加わって欲しいものだ。反対だけの議論では何も良くなりはしない。選挙制度の改革についても同じことが言える。
批判だけの議論は空しい。テーマに対して対案を示し、堂々と論じて欲しいものだ。このままでは民主党は消えてしまう。