平成27年3月6日(№6651)  超ビッグニュース

超ビッグニュース

はがき交流を続けている北九州市の「木輪」(芳野栄社長)は毎月一回「木々のささやき」と名付けた広報紙を発行している。A3の用紙に表面だけ手書きしたペーパーである。芳野さんはパンを製造販売している繁盛店の経営者である。上段半分は新商品のニュース、下段は経営者の哲学・信条をお客様や社員のみなさんに分かりやすく伝えている。今月で290号。

 

このほど幕張メッセで製パン技術選手権大会において会社を代表して出場した木輪の社員さんが、見事一位の栄冠を勝ち取り「第二回ベーカリージャパンカップ農林水産大臣賞」を獲得した。多少の差はあるもののパンの味はさほど変わらないと思っている身にはショックだった。大臣賞に選ばれるほどの差があるとは信じられないからだ。味?  形? 見栄え?

 

芳井さんは「木々のさやき」の文中でその要因を見事に論破していた。多くの審査員が圧倒的に評価する要因は何か。審査の条件に掲げてあるわけではないが、「立ち居振る舞い」だと看破した。今回の審査の過程で一番感じたのは選手たちのパンを作る立ち居振る舞いの美しさが、審査員の心を打ち、評価に繋がっていると言う。美味しければいいとはいかない。

 

腰骨を立てて無心にパン作りに取り組む姿勢が、見るものに安心感を与える。調った呼吸で息遣いさえリズミカルに伝えるという。パン作り40年の名人・芳野さんのご意見だから間違いない。立ち居振る舞いはカタチの美しさもさることながら、心の持ちようと日々のよい生活習慣なしには培われない。大臣賞受作品賞ではなく「生き方賞」でないかと感じた。

 

授賞を記念して間もなく商品化されるそうだ。農林水産大臣商に選ばれたパンを、一日も早く味わいたいものだ。果して。

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