木原伸雄のちょっとと～く

安倍首相の70年談話

あれこれ気を揉ませた安倍首相の戦後70年談話は、大方の日本人の共感を呼ぶものだった。各方面から要望された「反省」「お詫び」「侵略」「植民地支配」の文言はすべて盛り込まれ、村山元首相のように足を引っ張る人には「どうぞ」という懐の深さも示した。民主党のおバカさんたちは近隣外国の首脳のように予想通りのケチをつけた。笑い話にもならない。

先の大戦に「深い悔悟の念」を示し、「国内外に倒れた全ての人々の命の前に頭を垂れ、痛惜の念を表すとともに永劫の哀悼の誠を捧げる」と表明。圧巻は「あの戦争に何ら関わりのない子や孫、その先の世代に、謝罪を続ける宿命を背負わせてならない」と一応の区切りをつけたことである。また80年談話が発表されるだろうが、謝罪外交は終わりにしたい。

それにしてもわが国の元首相たちの雑音は何としことか。韓國に出向いて靴を脱いで膝まづき土下座のパフォーマンスを披露し、相手国がもういいと言うまで「お詫び」を続けるべきだと述べた鳩山由紀夫。日本ではアホの一人に過ぎないが、一歩外國に出れば元日本国総理大臣。そりなりの信用もある。韓国メディアは歓迎し「それに比べて安倍晋三総理は…」。

鳩山氏もアホだが、安保関連法案に反対する元首相たちの厚顔無恥にもあきれる。細川護熙、羽田敦、村山富市、菅直人などはまるで中国大使、韓国大使のごとし。菅直人氏は安倍首相を「民主主義国の首相としての資格はない」とこき下ろしている。これら元首相には「首相の資格」を云々出来る人はいない。彼らの首相時代の姿を思い浮かべると反吐が出る。

首相の経験者たちは国家の難局にあたっては、一致協力して支えるのが役割なのに、足を引っ張り続けるのは情けない。