平成27年9月10日(№6839) 個性的なリフォーム販売
投稿日:2015.09.10
個性的なリフォーム販売
久しぶりに大型家具店「ニトリ」にぶらりと立ち寄った。社名に添えられた「ホームファッション」という文字が新鮮に映った。とうから掲げられているキャッチフレーズだが、わがリフォーム業界の古臭さに浸っていると新鮮に感じる。家具業界としては比較的新しい業態で魅力を感じる。大型家具や照明を一箇所にまとめ、楽しい毎日の暮らし提案がいい。
リフォーム業は相変わらず一点絞りの安値販売に身をやつし、相も変わらず低レベルの過当競争に明け暮れている。これではお客様に見向きをされなくなり、ビジネスも先細りになりそうだ。高齢者のお金持ちは多いが、リフォームで暮らしを快適にするなどとうに諦めている老人は多い。個性的なくらしを提案することで火を付けることは出来ないものか。
快適な暮らしをしたいというのは人間の本能である。人生の最後くらいは素敵な佇まいでという提案は出来ないものだろうか。キッチンや浴室、それにトイレなどの機能を改善することはもちろん大切だが、それを超えた暮らしも必要だと思う。お客さまの思いを一歩超えた提案ができれば、新たなリフォームの道が開けそうな気がする。それが勝ちにつながる。
一人暮らしの高齢者の住まい、二人暮らしの老夫婦の住まい、新しいスタイルの二世帯住宅など、気に入った提案ができればお客様も増えるのではないか。「ニトリ」の商品の組み合わせを見ると、予想外に安価で魅力的だ。「お礼行脚」で訪問しても、広くて豪華な住まいは多い。しかし。決して暮らしいいとは思えない。もっとお洒落で心地よい住まいはある。
まず元気な高齢者を見つけなければならない。残された短い余生をどうまっとうさせるか、素敵なシーンを見せ付けたい。