平成28年12月28日(№7196) 日米首脳が真珠湾慰霊

日米首脳が真珠湾慰霊

真珠湾攻撃に関して首相は「ここから始まった戦いが奪った全ての勇者たちの命に、無辜の民の魂に哀悼の真を捧げる」と強調。謝罪や反省には直接言及しない一方、「兵士らの犠牲という厳粛な事実を噛みしめるとき、私は言葉を失う」との心情を表すとともに、「戦争の惨禍は二度と繰り返してはならない。この不動の方針をこれからも貫いていく」と力説した。

 

安倍晋三首相とオバマ米大統領は27日午前(日本時間28日朝)、旧日本軍が1941年に米国と戦端を開いた真珠湾を訪れ、犠牲者を慰霊した。日米の首脳が揃って真珠湾を訪れるのは開戦後の75年経て初めて。攻撃を受けて沈没した戦艦アリゾナの上に立つ追悼施設「アリゾナ記念館」で献花した。首相と大統領はこの後埠頭に移動し、並んで演説した。

 

オバマ大統領は来年の1月で8年間の任期を終え、トランプ氏が新しい大統領に就任する。特異な風貌や大げさなアクションで批判を受けているが、これから少なくとも4年の間はアメリカのトップに立って内政外交のタクトを振る。世界の平和に寄与すればいいがその言動には多くの批判が集中している。就任式には大規模な反対運動が展開されるという。

 

オバマ大統領は記念すべき日米トップの演説で締め括った。「この静かな港で私たちは亡くなられた方々に対して敬意を表し、我々両国が友人として勝ち得た全てに対し感謝を表明します。神が戦没者を永久の胸に抱え、海が退役軍人を見守り、皆が私たちのために番をして下さいますように、私たちに神の恵みを」。来年1月から日米の新しい歴史が始まる。

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