平成29年12月28日(№7521) 膨らむ国家予算、改革は遠く

膨らむ国家予算、改革は遠く

平成も30年になる。天皇陛下のご在位も残り1年4か月、この30年間国家予算は膨らみ続けている。天皇陛下は口出しが出来ないが、国家予算のあり方をどう考えておられるのか聞いてみたいものだ。税収増や低金利に助けられて財政の健全性を示す指標は軒並み改善したが、旧来型の予算は温存され、看板政策に名を借りた安易な支出が紛れ込んでいる。

 

新規国債の発行額は減額となったが、国債費との差額は10兆円を超える。実質的な債務の膨張となる。歳出の3割超を占める社会保障費は32兆9732億円で17年度を4997億円上回る。高齢化で年金が11兆6853億円、医療は11兆6079億円。社会保障費が歳出に占める割合は、30年間で18%から33%に膨らんだ。今や4人に1人が高齢者。

 

25年には団塊の世代全員が75歳以上になり、医療や介護にかかる費用がさらに膨らむ。75歳以上の窓口負担の引き上げや、無駄遣いが指摘される介護サービスの改善は必須なのに積み残されたまま。税収増だけで財政再建を目指すのは限界があり、歳出削減に踏み込まないと日本の財政は間もなく破綻する。歳出改革なき健全財政化は日本の未来を危うくする。

 

農林水産系の予算は2兆3021億円。農地の大規模化や畑作への転換を促すが、肝心の農業をやる人は高齢化し少なくなる。農地や水路を整備する土地改良予算は安倍政権になって増え続け、328億円増の4348億円、17年度の補正予算と合わせると5800億円。農林水産族は大喜びだが、大半がバラマキとなり実際の改革には役立っていない。日本は終わる。

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