平成29年4月7日(№7296) 「七走一坐」

「七走一坐」

昨年は心筋梗塞と肝臓がんのため6回入院し、105日の病院生活を送った。現場からは引退しているが、260日の出勤・出張をした。つまり1日も欠勤しなかったことになる。今年も1月1日から今日まで休んでいない。多くの方が80歳のがん患者を労わって「休め」とアドバイスして下る。「会社へきて休んでいます」と生意気に口応えする。そう思っている。

 

禅語に「七走一坐」という教えがある。普段ワーカホリック気味の猛烈人間は、立ち止まって考える時間を持つことが仕事にはプラスになるということ。「休みなく働いても効率は下がるばかり」。「競争社会に勝ち抜くには、少しも休んでいる暇はない」と思い込み、それが強迫観念になって「休むのが怖い」とすら感じる人もあるよう。それはとてもよく分かる。

 

階段を休みなく上り続けても仕事の効率は下がるし、気力も体力も落ちる。階段には踊り場があるが、ここで立ち止まると随分楽になる。一休みするとたちまち元気が回復し、苦痛も半減する。段数を重ねるごとに踊り場も高くなるから、見える景色も違う。これが大変な気分転換になり、脳を活性化させる刺激にもなる。「なるほど」と納得するがどうすれば…。

 

休日を取らなくていい。朝の10分か20分、ボーっとして景色を眺める。昼時間に屋上に上がって下を見る、空を見る。「七走一坐」は休む大切さを教えてくれる。直訳すれば「七回走ったら、一回座りなさい」ということ。いったん立ち止まって自分を見つめ直す。一旦休むことがゴールに到達するいちばんの近道ということか。何となく納得できるのだが…。

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