平成24年4月8日(No5589)   田中迷走大臣の功績

田中迷走大臣の功績

「国会議員の定数削減や公務員改革が出来なくても、消費税の増税は断固として実現する」と野田佳彦首相は断言。改革に執念を燃やしていたように見えたが、まやかしだったらしい。口調は明確でしゃべりは上手だが、言っていることは支離滅裂で整合性が取れない。参議院の集中審議など見ていると、大臣たちが政治を動かしているのではないと分かる。



田中直紀防衛大臣だけではないが、テレビに映し出される大臣席の動きを見ていると哀しくなる。「日本はダメになる!」。民主党政権の首相たちは「政治主導」と小賢しげに唱えていたが、日本の政治をリードするような政治家はいない。田中防衛相を見ていると、大臣が無能でも防衛省は機能している。二人羽織の醜態をさらしても、野田内閣には不自由はない。



田中大臣は日本政治の隠れた部分を、テレビ画面を通して国民に分かりやすく見せてくれた。有能な政治家だったら日本の防衛は、あたかも大臣がコントロールしているように見せかけたかもしれない。大組織の中へ大臣、副大臣、政務官が乗り込んでいっても何も出来ないことを教えてくれた。お人よしの国民は、鳩山も菅も野田も嘘つきだと納得しただろう。



他にも無能な安住財務相、傲慢な枝野経産相、無知な岡田副総理、正義の仮面を被った野田首相、みんな官僚の操り人形であることをテレビ画面は教えてくれた。国民新党のはちゃめちゃな混乱振りは、常人には理解できない振る舞いだ。政党助成金を国民は税金から拠出している。田中大臣にはもう少し頑張ってもらい、政治家の正体を教えて欲しい。

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