平成24年4月7日(No5588)   思考回路

思考回路

いまさら気がついても遅いような気がするが、さりとて遅すぎることはない。実は新入社員研修で学んだことだ。すでに6講を終えたが、今期から新しい進め方を試みている。一つは研修報告書はメモなど見ないで書くこと。手書きすること。10分以内に終えること。もう一つはテキストを予習して、それぞれがリード役を務めること。スタイルは自由とした。



研修報告書を読んで驚いた。テキストに添って大切なポイントは分かりやすく説明したつもりだが、驚くほどすべてが欠落している。メモを見ながら転記すればもう少しマシな報告書が書けるだろうが、カタチを整えてもさほど意味はない。新人に必要なことを伝える研修は、自己満足は得られるがほとんど役立っていない。送り手と受け手の思考回路は異なる。



ところが自分たちがディスカッション? したことは表現に巧拙はあるものの、おおむね正確に書くことが出来る。聞いたことは抜けるが、考えたことは留まると言う証である。とすれば絶対に伝えなければならないことは、自分の頭で考えるように仕向けて自分で話させればいい。いい気になっておしゃべりしても時間の無駄というもの。会議でも同じだろう。



森信三先生は「教育とは流水に文字を書くがごとき儚いもの。だから巌壁に刻み込むような厳しさで臨まなければならない」と教えられる。一方的に話すのは難しくない。しかし、考えさせる、話させるのは途方もない根気と寛容さが求められる。だから手抜きと気が付かないまま一方的にしゃべる。商談でも同じだが、その手抜きがすべての障害になっている。

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