平成24年3月7日(No5557)   震災復興は進んでいるか

震災復興は進んでいるか

東日本大震災の被害に遭った畏友から便りが届いた。「ほぼ一年ぶりに屋根のブルーシートが外れた。修理してくれたのは県外の業者だったが、その費用はすこぶる良心的だった。請求書を見て驚いた。材料代と手間賃だけで、交通費も宿泊費も記載されてない。昔ながらの人助け精神のようなものを感じた。まことに日本人的だ」。彼の家は津波とは無縁だった。

 

「自宅から通える距離ではない。テレビもパソコンもない部屋に寝泊りして、一週間働いたら自宅に帰りまた来るという生活を続けているらしい。被災者の足元を見ない見積金額が日本的なところだ。交通費や宿泊代は手間賃の中から出しているのだろうか。気に掛かる。こういう人々によって屋根のブルーシートは着実に減りつつある」。うれしい話だ。

 

茨城県で大手の瓦業を営む畏友から便りが届いた。「広島から来た職人は笑顔でよく働き、お客様から歓迎されている」。昨年の震災直後、職人派遣の依頼があった。職人グループを一組だけ斡旋した。畏友は茨城県からわざわざ広島に来て職人と顔合わせをし、弊社も訪問。まことに行き届いた心遣いである。感激した。その後もしばしば情報を提供してくれた。

 

ほぼ同時に届いた便りでもしかしたら畏友の住まいを手がけたのは、瓦業の畏友ではないかと直感した。いつの日か確かめたいと思う。他人の弱みに付け込んで一攫千金を狙う悪徳業者の蔓延るなか、まことに心温まるエピソードだ。ニュースにもならない話だが、至るところで日本人の良心は発揮されている。しかし、国の復興政策は遅々として進まない。

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