平成24年7月18日(No5690)    子どもの受難時代

子どもの受難時代

昨年11月、大津市の中学校で起きた生徒の自殺事件について、当事者である中学校長や教育長の記者会見の模様が度々放映される。その都度感じることは、人間と言うものはあそこまで白々しくなれるのかという驚きである。数多くの証言が報道されても、知らなかった、気付かなかったと平気で言える人間に怖さをかんじる。子どもはやりきれないだろう。

 

事なかれ主義の行き過ぎというが、一言で片付けられるほど簡単ではない。何でもかんでも人のせい。自分は悪くない。国を挙げて無責任時代に突入している。菅直人前首相などは最たる例である。あれだけ原発事故でトップとしての判断を誤りながら、なお自己の正当性を主張して憚らない。嘆いても始まらないが、日本人は恥を知る民族であったと思う。

 

凄惨な親のいじめ殺しも後を絶たない。掃除の畏友で作家である山本健治さんから新著「親子崩壊」をプレゼントされた。今の日本で進行している子どもの虐待の背景をルポした衝撃の一冊である。もちろん親にも問題はあるが、ここまで深刻化したのは周辺の無関心さに責任がある。さらに罪が大きいのは公権力の事なかれ主義だ。大津事件を見ればよく分かる。

 

何が起きても知らなかった、気付かなかった、申し訳ないと頭を下げれば済んでしまう。学校や個人の問題に警察が介入するのは問題が残るだろうが、人の命が失われているのだから、当事者としての責任は問われるべきだろう。校長や教員がいじめ自殺に手を貸したと言われても仕方がない。見て見ぬふりはそれだけでも犯罪である。子どもは国の宝なのに。

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