平成24年7月19日(No5691)    学校のトイレに行かない子どもたち

学校のトイレに行かない子どもたち

学校のトイレに行かない、行けない子どもが増えていると言う。「日本を美しくする会」を中心とする学校のトイレ磨き活動が始まって20年、理由の一つである「汚いから」は信じ難い。確かにそうゆう一面はあろう。10数年前「地域を美しくする会」を始めた動機は「駅のトイレが汚くて使えない」という利用者の声を聞いたからだ。

 

JRはお客様サービスに徹するというが、今もって無人駅のトイレの汚れには無関心だ。公徳心の欠如が非難されがちだが、管理者の無責任さが厳しく問われるべきだ。学校のトイレも似たようなもの。もともとトイレは汚れるところ。キチンと使わせるのも教育ではないか。しばしば学校のトイレ磨きを応援する機会があるが、教員のだらしなさは痛感する。

 

別の一面から見るとトイレ機器の機能的進歩が、子供たちの本来能力を阻害している。いまどき大半の家庭は洋式便器で洗浄や乾燥機能もついている。全自動の機器も少なくない。ところが学校のトイレはほとんど和式。洋式は一室に一基しかない。しゃがめない子ども、尻が拭けない子ども、後始末が出来ない子どもらが増えたとしても不思議ではない。

 

汚いだけが理由ではない。文明の発達で便利にはなったが、その分だけ人間の本来能力は退化している。学校のトイレに行かない子どもはどうしているのかというと我慢しているらしい。見過ごしてはならない重大な問題だ。時代に合わせて改善がためされるべきだろう。そう考えるとJRのローカル線に残っている汲み取り便所など放置してよいはずはない。

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