木原伸雄のちょっとと～く

投稿日：2012.07.02

災い転じて福となる

珍しく天気予報が外れ、雨が降り続いた。予報では午前9時から弱雨１㍉となっていたが、塾生が集合する午前９時半にも止んでくれなかった。雨雲は山と空の境目がないほど低く垂れていた。朝礼のときも一向に止む気配はなく、10年も守ってくれたグレートサムシングもソッポを向いたかのようだった。やむなくジャガイモ掘りは中止。氏神様研究に変更。

徒歩で宮崎神社に向った。神様も哀れと感じられたのか、天に大きな傘を差してくださった。せっかくの機会だから正しい神社参拝の作法を伝授した。といっても生涯学習で聞きかじった即席である。鳥居の前で一礼する。石段は左端を昇る。左足より踏み出す。全員が作法どおり最上段に着いた。残念ながら手水舎の準備がなく、心身のお清めは省略。

参拝はまず賽銭を入れ、鈴を鳴らす。鈴の涼やかな鈴音が神と人を結ぶ。正しい二礼二拍一礼を作法どおり行う。範を示しながら教える。みんな素直にきちんと出来た。昇殿し正座。これもキチンと出来た。諸式は省略し、玉串奉奠の作法を習う。解説は竹下員之さんが行った。宮崎神社の歴史も伝えた。もし雨が降らなかったら単なる説明で終わったに違いない。

やがて晴れた。ジャガイモ掘りは出来なかったが、ナスとダイコンの収穫、トウモロコシの手入れなど、計画以上の体験ができた。雨様々である。ホームスティの説明、七夕作り、歌の練習もしっかり出来た。雨のおかげでジャガイモ掘りが中止になったが、その時間を他の体験に回せた。濡れていたテントも太陽が乾かしてくれた。屋外活動には不適の雨がいくつもの幸運を招いてくれた。やはり、天に守られている。