平成24年7月6日(No5678) リーダーの条件②(五十嵐英憲著・参考)
投稿日:2012.07.06
リーダーの条件②(五十嵐英憲著・参考)
肯定的ストロークは不可欠だが、それだけでは仕事に対する取組みが浅くなる恐れがある。メンバーがミスをしたときどうするか、黙って見過ごすことも悪くはない。しかし、それだけでは仕事の質が荒くなり、ミスを繰り返すケースが増えてくる。否定的ストロークは必ずしも好まないが、それでもポイントではきちんと打ち込む必要があろう。
メンバーが手抜きをしたり、同じミスを繰り返したときは、キチンと注意する、叱るというストロークは欠かせない。ミスには個人の不注意に起因することは多いが、その背景には会社の体質に問題があることが多い。個人のミスと、全体の課題とは明確に分けてストロークすること。それはリーダーの役割である。言うべきはキチンという姿勢が必要だ。
例え否定的なストロークでも、関心と愛情の裏付けがあれば素直に受け入れられる。平生の肯定的ストロークの数が多ければ多いほどメンバーの信頼が厚く、真剣に叱れば数は少なくても有効なものだ。打ち込む割合は、肯定的ストローク9に対して否定的ストローク1程度。それぞれ肯定的ストロークを打ち込んでいると思うが、多いほど信頼される。
仕事は面白くなければ伸びない。「やれ、やれ!」だけでは面白くならない。仕事を楽しくするためにどうしたらよいか、具体的に実践できるやり方を伝えなければ素直に受け取ってもらえない。「このようにして進めると楽しくなるよ」を数多く発信する、結果について聞く、問題があれば指摘し、改善点を一緒に考える。その繰り返しだ。それが成果に繋がる。